最近流行りの、「湯上りメイク」。
目の下に濃い目にチークを入れて、お風呂上がりのような無防備感を出すメイクです。
根っから否定はしませんが、
何アレ??
と思っている人は多いことだけはわかっています。
二次元キャラの頬が上気してるのは、確かにエロいし可愛いし無防備だけどな!
湯上りメイクに限らず、いつの時も可愛いスイーツ向けモデルさんたちが、ぽっと色づくようなチークをしてますよね。
- ぶっちゃけチークっている?
- 何のために頬に付けるの?
というお声も多いので、今日はチークについて書いていきます。
メイクのことは基本、漫画や二次元キャラの描き方のこと思い出すとわかりやすいから、それで説明していきますよ。
1.チークの使命
チークが顔の上で担っている役割は、3つあります。
- 血色感を出す
- 保湿
- 立体感を出す
血色感については言わずもがな。頬に赤みがあると、「生きている」「体温がある」という印象を強くします。
人間は暖色を見ると、「温かさ」や「生(動)」を感じ、寒色を見ると「冷たさ」や「死(静)」を感じるそうです。
このマメ知識は、絵描く時とか、薄い本の表紙考える時とか、アニメの考察する時とかに応用してください。
単純に体温高かったら、耳とか頬が赤くなりますもんね。
ファンデーションはどうしても「人工的に塗った」感が出てしまうので、頬に血色感を出して、「生きている」感を演出すると、親しみやすさや和やかな雰囲気につながります。
保湿の役割は意外だったでしょうか?
チークにも美容成分が入っています。
頬の高いところ、顔の中でも面積の広いところは、存外乾燥しがちなので、チークで乾燥防止しましょう。
重要なのは立体感!
ファンデーションを塗っただけだと、「肌を均一にならしている」ので、扁平な感じになってしまいます。
漫画でも、髪や顔の影はトーン貼ってある絵柄の人多いでしょう?
ああいう感じで、肌の上に別の色を置く(または影で濃い色を作る)というのは、顔の立体感につながるわけです。
要るのか要らないのかよくわからないようなチークですが、実は色々と大事な役目を果たしています。
戦闘後に仲間になったり、物語後半で解説役になったりするサブキャラみたいな、地味だけど必要な立ち位置です。
四乃森蒼紫の悪口はそこまでだ!
2.チークをうまく扱うコツ
手に入れたはいいものの、どのシーンでどうやって使うのかわからない「だいじなもの」アイテムのように、チークの上手い使い方って難しいですよね。
ざっくり簡単に言うと、
「白目の終わりの真下、にっかり笑った時に高くなる頬骨の真上」にブラシを置いて、そこから顔の外へ向かってぼかす
のが、ベストな使い方です。
私たちは鏡を真正面から見て化粧してますけど、いざイベント会場とか行ったら、あなたの顔は四方八方から見られています。
チークは特に、真正面から見て「綺麗だな」「可愛いな」では終わらない代物です。
横顔まで美しく。
きちんと髪の生え際に向かってぼかす。
頬の上にぽんっと丸い赤が乗ってるのは、アンパ○マンか、バカ殿系のギャグキャラです。
私はチークのプロよ! という方で、ちょっとお馬鹿なハーフモデルさんとかに憧れてる方は、丸くチークを入れるやり方をしてもいいと思います。
しかし丸くチークを入れるのは、実は結構上級者編の選ばれし者に許された奥義なので、自信のない方はぼかすやり方を使ってください。
チークを使う時の注意は、黒目の中心より内側には色が入らないようにすること。
鼻の頭が赤くなるのは、真冬の寒い日に暗い帰り道でそっと微笑む学園物のヒロインだけです。
ごめん、嘘。風邪っぴき男子とか、顔面どっかにぶつけたお転婆キャラもだわ。
並べてみたらわかるように、鼻が赤いのは体調不良の証です。
漫画や二次元の表現技法って、本当によく出来てる。
我々はチークでほどよい血色感を出したいのであって、体調不良を演出したいわけではないので、黒目より内側の鼻の周りには赤を塗らないようにしましょう。
意外と馬鹿にできないチークの存在。
使う意味がわからなかったり、使い方がわからなかったりで、適当にされがちですが、うまく使えば本当に顔色が明るくて華やかな印象を与えてくれます。
主人公の活躍を解説する味方キャラのように、顔の印象操作をそっと助けてくれる存在です。
どうぞ倦厭せずに、「綺麗」の立役者として使ってあげてください。