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未知の生物との遭遇
かな「もうこの大陸行き尽くしたよね?」
けーこ「いや、北西の方行ってねーよ?」
かな「なん……だと……?」
山づたいにどんどん北上するかな。
ふつうのドラクエと違って、山も登れるので、山越えもそこまで苦行ではないんですけど、私は自分でやれって言われたら面倒くさすぎて上りたくない。
そして北西の平原に居座るは、緑の怪物。
かな「ドラゴンだー!!」
すやすや眠るドラゴン。ゆうに人の10倍くらいある。
近くには人が住んでいたような形跡も……。
この地を脅かすモンスターを倒せば、この地を覆っている黒雲も晴れる、みたいなことをロロンドさんか誰かが言っていたし。あのドラゴンがそうか……?
おもむろに挑みにいく、かな!
周りに落とし穴を掘ってみたりもするが、基本その場から動かずに応戦してくるドラゴン。
しかも、鱗が超堅い! 攻撃たまにしか通らん!
そしてビルダーは三日三晩ドラゴンと戦った……。
マジで(ゲーム時間で)三徹くらいかけたけど、全然削れないよ……。
途中でドラゴンのそばに作業台を発見して、傷薬を作って補充しながら戦う、かな。
けーこ「こいつ、今無理して倒す必要ある……?」
かな「私が楽しい」
プレイヤーの楽しさのために、何度も死線をくぐらされるナザト……。
削っても削っても、敵のHPゲージが減るようには見えない……。
傷薬も食料も底をつきかけたその時……!
初! 戦闘不能!
おおナザトよ、しんでしまうとはふがいない。
いや、ルビスさんそんな冷たいこと言わなかった。「まだ倒れるべき時ではありません」ってアバン先生みたいなこと言って生き返らせてくれた。
傷つき迷える者たちへ。敗北とは、傷つき倒れることではありません。そうした時に自分を見失うことをいうのです……。ドラクエ派生作品の中でも、ダイの大冒険は私の聖書だよ。
ちなみに戦闘不能は、お金の概念が無い代わりに、持ち物が半分減りました。しかも死んだところに落としてきてるので、回収に行ける!
拠点のセーブポイント(この地の人々が最後まで掲げていた旗)が教会代わり。寄り添って暮らす人たちの心のより所という意味合いなんだろうかと思うと、深いな……。
ドラゴンはリベンジもしてみましたが、だめだったまる。
ロッシのおねがいごと
ロッシ「たびのとびらの先で、ひとがいたのを見かけたぜ。ここで暮らす奴らが増えれば、ピリンも喜ぶだろ。連れてきてやれば?」
かな「たびのとびらでしか行けない場所の話を知っているとは、おまえ……?」
けーこ「ひょっとして:人間ではない」
このプレイ日記書いてるのは、ここからだいぶ進んだ後なんですけど、後になって思い返すと、ロッシのこのおねがい、胸にくるものがあるな……。
さて、そういうわけで、たびのとびらの先へ、まだ見ぬ誰かを迎えに行くことに!
お願い事の該当個所(依頼をこなすためのイベントが発生する場所)の方向には目印が出るので、それに沿って行くと、そこには洞穴?の下で震えて縮こまる青年が……!
青年「く、来るな……!」
かな「行かんで^^」
明らかに何かに怯えている青年に対して、かなちゃんは無情である……。
モンスターを倒せという指示が出て、出現したモンスターを討伐すると、ようやくおずおずと話をしてくれる青年。
青年はケッパーという子で、どうもこのメルキドで古くから兵士をやってた家系の子らしい。
けーこ「その割にはモンスターに襲われて戦えもしていなかったことには、触れないであげよう……」
かな「このご時世だ……目の前で家族を殺されたりしたのかもしれない……」
世知辛いな……。
みんなで集まって暮らす街を作ってる話をすると、嬉しそうに目を輝かせるケッパー。
ケッパー「まずは君の街に行こう!」
かな「行かんで^^ この辺探検するで^^」
むごい……平穏を望む青年になんという鬼畜な所行……。
そのまま、ケッパーを後ろに引き連れて、冒険開始!
何とケッパー、ふつうにモンスターと戦ってくれる! 兵士の末裔だと言うだけあって、かなり果敢に近くのモンスターに挑み、割と余裕で勝ってくるという、優秀な仲間!
探検の甲斐あって、海岸沿いに洞窟をちょくちょく発見して、世界地図を発見したり!
不穏な空気
上空から見下ろしたマップで、妙な城を発見する我々。
かな「折角だから行ってみよう!」
けーこ「ケッパー連れて帰らなくていいの?」
かな「そんなん知らん」
ちょっとワガママな王子の近衛兵でもしてるつもりで、つき合ってやってくれ、ケッパー。かなちゃんは効率厨の癖に、イベント関連は寄り道大好きなんだ。
山を越えると、ストーンヘンジのような背の高い石に囲まれた不思議な場所が。
けーこ「儀式だ……」
かな「儀式用の祭壇だ……」
クトゥルフ脳には、とにかくやばい場所にしか見えない。
突然、その場の空気(BGM)が一変する。空気中から溶け出すように姿を現したのは、巨大なサソリだった……! 深い紫の鋼鉄の鱗に、獲物を狙うように振り上げられる鋭い尾に、戦慄するナザトとケッパー!
まあ、瞬殺だったんですけど。
ケッパーがいたからか、突然始まって速攻で終わった戦闘。
戦闘終わる頃に「モンスターを倒せ!」とか指示出てこられても困ります、ルビスさん。
ちょっとびっくりしただけで、粛々と先へ進む一行。
半壊した建物や、山沿いの洞穴の中には、古い人骨と、朽ちたメモ書きが残されていた……。
「岩山の奥の城塞から逃げ出してきた。あそこには近づかない方が良い。メルキドの人の、最後の希望だったのに……」
けーこ「一気に不穏になって参りました」
かな「メルキドの人たちがあの城塞に集まって、残された気力を振り絞って立てこもったけど、何かがあって、そこすら安全な場所ではなくなってしまったんだな」
一路、城塞を目指して北上していく2人。
ナザトの最愛
山を登った先で、そよそよ揺れる植物を発見。
かな「小麦だー!!!」
けーこ「えっこれはまさか?!!」
ナザト「パンを思いついた!!!!!」
パン!!!! パンが作れるとな?! 今までえだまめとか、モンスターの卵のめだまやきとか、なかなかひもじい生活だったというのに!
かな「これナザト大喜びじゃん……!」
けーこ「パン好き(設定)だからなwww」
大喜びで小麦を刈り取り続ける我々。採掘工から、農家に転職したかな。
うちのナザトはクリームパンが最愛なので、そのうち酪農とかしてカスタードクリームも作りたいですね。
建築に酪農とか、どこの某アイドルだよ。
かな「我々は何をしにここへ来たのだ……? 小麦を刈りにきたのだ!!」
けーこ「城塞目当てですね」
メルキドの真実
かな「見てくれ、あの半壊した石の建物をどう思う?」
けーこ「すごく……城塞です……」
遂にたどり着いた城塞!
今まで見たことのない高さの建物!
入り口の手前には石垣とまきびしと、その上に立つ兵士姿の誰か。
これは城塞を守る「石の守り」という防御壁だそうです。既に故人である兵士さんにお話を伺いました。
壁に突進しながらまきびしで自滅していくモンスターたち……。これはすごい……。
兵士「城にいるメルキドの町長、ロロニア様が、石の設計図を持っている」
かな「ロロニアってまさか、ロロンドの祖先なのでは……?」
けーこ「あいつ、メルキド録管理してる文系の一族ってだけかと思ってたのに……」
半壊したというか、ほぼ崩壊した城の中には、かつてここに住んでいた人たちの手記が。
- 「自らが自らを滅ぼした」
- 「シェルターにしていた城塞」
- 「守り神のゴーレムが悲しそうに座っていた」
- 「魔物はいないはずなのに、人が減っている……。今日大人たちに呼び出されたけど、どうしてだろう?」
けーこ「もうさあ……」
かな「ドラクエっぽさ全開ですね!!」
この、小出しのヒントを拾い集めたプレイヤーだけが事情を察せる物語の作り方、さすがドラクエだな!!!
見つけたロロニア様にビルダーだと名乗ると、城の上まで登ってこいと言われました。
天井も壁も床も崩れ落ちている城を、どうにかこうにか補修したり足場を作ったりしながら、上階までたどり着き。ロロニア様にありがたいビルダーの使命を説かれ(覚えてないわごめんね)。メルキドを守る「石の守り」を教えてもらい。
過ぎ去りし過去、メルキドで何が起こったのか。そしてその後、どうしてメルキドの人たちが散り散りになってしまったのか。それから、今ようやくメルキドにもう一度街ができつつあることの意味。
多くのことを理解したナザトは、新たな住人であるケッパーを連れて、これから輝かしい未来を築いていく、新たなメルキドへの帰路に着いた。
その時、悲劇は起こった。
かな「この、あちこち穴だらけのとこにどうにか足場作って上がってきたけど、降りるの怖いよなあ」
けーこ「落ちたら落下ダメージだもんね。ICO※思い出すね」
かな「降りてちょっと探索したら、そろそろ帰ろ……あっ」
揺れる視界に映る、ケッパーの驚いた顔。浮遊感に包まれる体。一段一段隙間を埋めながら登ってきた階段を横目に、猛烈なスピードで急降下していく水色は、ケッパーの瞳にどう映ったのか。
堅い石床に叩きつけられる幼い体。同時に、彼が大事に運んでいたものが朽ちた城に転がっていく。
ピリンを喜ばせようと拾ってきたモモガキ。悪態を吐きながらも料理の好きなロッシに焼いてもらおうと運んでいたお肉。また新しい道具を思いついてくれるであろうロロンドに持って帰ろうとしていた鉱石。
ナザトの手からこぼれ落ちたものが散らばる音が、古城の中で虚しく響いた……。
落下死。
かな「この世界で一番死亡率高いの、落下死だろ……」
けーこ「ケッパー連れて帰ってあげられなかった……」
かな「ほんとだ! ケッパーどうなるんだ?」
※ICO:謎の城で目覚めた少年が、言葉の通じない少女を連れて脱出を目指すゲーム。アクションゲームではあるが、HP概念が無い。その代わりに、戦う力のない少女を完全に奪われたり、ある程度の高さから落ちると死亡する。
ケッパーの帰還
死亡すると拠点でアイテム半減して生き返るので、拠点に戻ってきたはいいけど、やはりケッパーはメルキドにはいませんでした。
かな「けーこさんがケッパーを連れ帰れなかったショックで大層落ち込んでしまったので、復活一番、とりあえずケッパー迎えに行きましょう」
けーこ「だって、あのメルキドの話聞いたら! ケッパーの祖先たちはメルキドの最後の希望である城塞を守ろうとして! 精神のすり切れそうな日々の果てに、城塞で人らしく誰かと寄り添って生きることをあきらめざるをえず! 散り散りになって、その日その日をしのいで明日をもしれない毎日を過ごし! その果てにようやく、彼らの子孫であるケッパーがナザトという救世主に救われ、手を伸ばされ、誰かとおいしいものを分かち合い、寂しい夜も温めあって暮らせる『街』に希望を抱いていたに違いないのに! またあんな寂しくて暗くて冷たい城に置き去りにしてきてしまったんですよ!! 目の前で家族がモンスターに殺されたかもしれないケッパーが、ようやく久しく会えた仲間であるナザトを、また目の前で失ったのかと思うと!! これが泣かずにいられるか?!?!」
かな「けーこさんって、語られてないゲームのキャラの心情想像するの大好きだよね」
けーこ「じゃなきゃオタクやってないです!!」
というわけで、けーこを鬱陶しいなと思った けーこの想いを汲んでくれた優しいかなちゃんが、今度は寄り道せずにまっすぐケッパーお迎えに行ってくれました。
お城でナザトの落としたアイテムの傍でちょーんと待っててくれたケッパー。
けーこ「ケッパー……! 遅くなってごめんねええええ」
ケッパー「まずは君の街に行こう!」←ふつうに元気
かな「せやな」
ついでに、城の中は色んなものがあったので、取っていくことに。
壁飾り! 屋根瓦! 燭台! キングベッド! 木の扉!
片っ端から剥ぐ! 珍しいものは持って行く!
けーこ「ママー! あのタペストリーほしいよー!」
かな「はいはい、仕方ないわねー(バリンバリン)」
ビルダーはものを創る能力はあっても、記憶がないせいか、知識や経験が圧倒的に不足しています。つまり、文明的なものを「知らない」ので、新しく触れたものから「思いつく」しかできない。
ものを創る姿が全面的に出てるから、建築家・職人っぽいけど、どっちかっていうと、アイデアマンなのかも。
その後、無事にケッパーを連れて帰ることに成功!
街の北側に「石の守り」を設置したり、伝説の鍛冶屋の噂を聞いたり、拠点も物語も色々発展しそうです。
一番ショックだったのは、パンが作れなかったこと。
キッチンにあるのって、キッチン用のたき火なんですよ。他にアイテムや何かを創れるのは、木や石の作業台のみ。
けーこ「確かに、パンはたき火じゃ作れねーな」
かな「窯だ……窯がいるぞ……!」
ものづくりをするための、作業機器というものが重要になってきそうです!
次回予告
かな「けーこがいない間に結構進めたで、ごめんな」
伝説の鍛冶屋ユキノフの加入で一気に物作りに幅が出たメルキド!
砂漠であれやこれや取ってきたりして、いよいよ活気づいてくる城塞都市!
しかし発展の影にちらつく、不穏の芽……。
ロッシ「だから俺は止めたんだ!」
ロロンド「文句ばかり言いおって……、嫌なら出て行けば良いものを!」
ピリン「私はここで、みんなと仲良く暮らしたいだけなんだよ……」
手に入る新素材! 新たな戦い方!
遂に訪れる最終決戦に、ナザトはどう立ち向かうのか?!
そしてメルキドの人々の行く末は?!
静かに近づいてくる別れの時。ナザトはメルキドに何を残したのか……。
かな「きっとナザトは、これから先、辛いことがあったら、メルキドの街を思い出すよ」
次回、メルキド編最終回! 有限会社ルビスのブラック労働形態が火を吹くぜ!