この時期、お客様からよく相談されることがあります。
「やっぱり、『とてもしっとり』タイプの方が、保湿できるんでしょ?」
いや、そんなことないよ!
質問される頻度は高いのに、ブログで書いたことなかった気がするので、今日はちょっとこれを書いておきます!
化粧水、乳液の「しっとり」と「とてもしっとり」の違い
ぶっちゃけ、一緒だよ!
中に入ってる成分は一緒です。
「とてもしっとり」の方が保湿力が高いというわけではない。
単純に、作られ方(処方)の違いです。
コミックスの新刊の、特装版か通常版かって感じ。
表紙が違うだけで、中の漫画は一緒です。
「とてもしっとり」の装丁
結論から言うと、「とてもしっとり」は、浸透するスピードが遅くなるように作られています。
というのも、さっさと浸透しちゃうと、肌表面にしっとりした感触が残らないからです。
「しっとり」とかは、普通の浸透スピードなので、さっさと肌の中に吸収されていきます。
「必要なところへすぐに届けるね!」っていう敏捷性の高い一番槍タイプです。
そうすると、スキンケアした直後の肌表面は、まあちょっとうるおってるかな? くらいの感触になります。
化粧水つけて、保湿感とかうるおい感に対して「物足りない」って思う人は、この「さっさと浸透しちゃったから肌表面がしっとりしてない感」が物足りないわけです。
対して「とてもしっとり」は、あんまり早く浸透しないように作られています。
肌表面に少しとどまってから、ゆっくり浸透していくようになっています。
辺りの問題を片付けてから中心地へ向かう、「ここは俺に任せろ! 後から追い付く!」タイプ(not死亡フラグ)
化粧水つけて、「べたべたして嫌だ」って思う人は、この「肌表面にどとまって、しっとり感を持続させる」処方が苦手な人です。
「とてもしっとり」って言うと、高保湿なイメージがありますが、実際は保湿する力に関しては違いはありません。
一応表面にとどまってくれるので、
- 皮むける・粉吹いてるくらいカサカサしてる
- 肌が最近パッサパサ
みたいな時は、応急処置的に表面を潤わせるというスキルはあります。
乾燥肌さんには、おススメです!
ちなみに、「さっぱり」は逆に、浸透するスピードを超速設定にしてあるタイプです。
化粧水のべたつきが苦手な人はおススメ!
そんなわけなので、
- 冬場は絶対に「とてもしっとり」の方が良い
- 「さっぱり」タイプの方が、保湿できない
とかそんなことはまったく無いです。
自分の肌や好みと相談して、好きなもの使いましょう。
上手な保湿の仕方はこっちでも書いたので、是非ご参考に!